わたしの人生語呂合わせ

延命措置みたいな最後の数ヶ月

わたしを選んで

この世界の片隅に

 

みてきました。

以下、ネタバレありで感想。

 

戦争反対!みたいな映画ではない、というのを前評判でみて、それなら、と思ってみにいった。

平日の昼間、高齢者か子連れかわたし(暇を持て余した大学生)しかいない、静かな映画館。

 

たしかに、戦争反対!みたいな映画ではない、というか、戦争に対してとくに意見は表明してない(登場人物が、の話。監督がどう思ってるかなどは知らない)。

とにかく、主人公のすずさん、および声ののんちゃん、とてもよい。ハマっている。

 

すずさんはぼーっとしている。ときに致命的なまでに。よくわからないまま嫁に行く。広島から呉へ。旦那さんもほとんど知らない人である(実は会ったことがあるんだけど)。ぼーっとしているから、義理のお姉さんと折り合いが合わない。けいこさんは、戦争に振り回されてしまった元モダンガールだ。キツイ性格かとは思うけど、最終的に優しい。晴美ちゃんを守るのに必死でよゆうがない。

 

そんなすずさんだけど、旦那さんのことを好きになる。二回もキスシーンがあってわたしは勝手にびびった。同郷の水谷くんが呉に来るシーンが良かった。

すずさんの義理の父、しゅうへいさんの父親が偶然いない家で、家長はしゅうへいさん。彼は家長の判断として水谷くんを母屋じゃなくて納屋に寝かせるんだけど、そこへすずさんが湯たんぽ(的なもの)をもっていく。しゅうへいさんは話す時間をあげたわけで。

そこで、すずさんは「こんな時間を待っていた」んだけど、当然、人妻なので水谷くんといい仲になることはできず、悔しがる。感情を滅多に表さないすずさんの、珍しいシーン。水谷くん、旦那のことが好きなんだなって、ちょっと諦めたように(それでも膝枕させやがって、お前は、となるが)。

すごく、かわいかった。

 

すずだけは、ふつうでいてくれ。

 

その言葉が繰り返され、物語が進むごとに、わたしも水谷くんと同じことを祈っていた。

すずさんが、変わらないでいてくれることが、必要なのだと。

すずさんが、戦争に、暴力に負けないでほしいんだって。

そこで8月15日のシーンは、意外な展開にわたしは胸を打たれたけど、さすがにここまでは言わないでおく。

 

てか、名前、水谷くんで合ってるかな。

 

夫婦がかわいい。

 

これだけは言いたい。

なかなか距離が縮まらない。すずさんの気持ちは広島にあるから。しゅうへいさんも、そこを無理にとは言わない。自分が勝手に連れてきたという気持ちがあるから。

でも、お互いの出会いに対しては幸せだと思っていて。

どんな夫婦が理想かはわからないけど、とにかくかわいらしくて素敵な夫婦だなと。

 

そこがあるから、悲惨な映画にならないんじゃやいかな。

 

他にも、いろんなテーマがぎゅっと、でも乱雑じゃなくつめこまれていて、満足感の高い映画でした。

 

エンドロールの、クラウドファンディングの援助者?さんたちの名前の一覧みたら、この映画を少しでも多くの人にみてほしいって、言わざるを得なくなった。

あんなにたくさんの人の力でできてるんだって。

 

もう一回くらい、みたい。

 

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